畳の表面から細いいぐさの繊維のようなものが出て、衣服にくっつくようになると、「もう交換しなければいけないのだろうか」と心配になりますよね。ささくれは畳表の傷みを知らせるサインのひとつですが、すぐに新しい畳へ交換すると決まるわけではありません。傷んでいる範囲や畳表・畳床の状態を見ながら、表替えなどの方法を検討します。
この記事では、ささくれを見つけたときにまず確認したいことと、畳店へ相談する目安を、順を追ってご案内します。
畳のささくれは、表面の傷みを知らせるサインです
畳の表面にある「畳表」は、日々の歩行や家具とのこすれなどで少しずつ摩耗します。表面の繊維が浮いたり、衣類に細かなクズが付いたりする状態は、畳表の傷みが進んでいる可能性を考えるきっかけになります。畳建材メーカーのDAIKENも、ささくれやクズの付着を畳リフォームの検討項目として案内しています。

ただし、見た目が似ていても、天然い草の畳表と、和紙・樹脂などを使った畳表では素材やお手入れ方法が異なります。素材が分からないまま削ったり、薬剤や補修材を使ったりするのは避け、まずは状態を確認しましょう。
見つけた直後に確認したい4つのこと
1.ささくれの広がり
一か所だけなのか、歩く場所を中心に複数の畳へ広がっているのかを見ます。部屋全体と傷んだ部分の両方を写真に残すと、相談時に状況を伝えやすくなります。
2.衣類や靴下への付き方
表面を見ただけでは分かりにくくても、畳の細かなクズが衣類や靴下に繰り返し付く場合があります。いつ頃から、どの場所で気になるかもメモしておくとよいでしょう。
3.へこみや沈み、隙間の有無
ささくれだけでなく、歩いたときの沈み、目立つへこみ、畳同士の隙間などがある場合は、無理に畳を持ち上げず、気になる症状をまとめて畳店へ伝えてください。
4.畳表の素材
天然い草なのか、和紙・樹脂などの素材なのか、分かる範囲で確認します。以前の見積書や商品名が残っていれば、相談時の手がかりになります。分からなくても、写真や現地確認から判断できる場合があります。
応急的には、引っ張らず・こすらず・広げない
浮いた繊維を強く引っ張ったり、畳の目に逆らって掃除したりすると、傷んだ部分を広げるおそれがあります。まずはその場所で衣類や物が引っかからないようにし、掃除をするときは畳の目に沿ってやさしく行ってください。コロコロなどの粘着ローラーはかえって畳おもての傷みを広げてしまいますので使わないようにしましょう。
テープ、接着剤、塗料、やすりなどを使う補修は、畳表の素材や製品によって適切な方法が変わります。自己判断で手を加える前に、畳店または製品メーカーへ確認するのが安心です。

表替え・裏返し・新畳は、状態を見て選びます
畳のお手入れには、現在の畳床を生かして畳表を張り替える「表替え」、畳表の裏面を使う「裏返し」、畳床ごと新しくする「新畳」などがあります。ただし、どの方法が合うかは、畳表の傷み方、裏面の状態、畳床の状態などによって変わります。
「何年使ったから必ずこの方法」とは一概にいえません。お客様の普段の使用状況によって畳の傷み方が変わるからです。坪井畳店では、お問い合わせ後に訪問見積もりを行い、状態を確認したうえで内容をご案内しています。流れはサービス・流れでご確認いただけます。
畳店へ相談するときに伝えるとよいこと
- ささくれが気になる場所と広がり
- いつ頃から気になり始めたか
- 衣類や靴下にクズが付くか
- 沈み、へこみ、隙間など別の症状があるか
- 畳表の素材や商品名(分かる場合のみ)
- 部屋全体と傷んだ部分の写真
畳表の種類を比べたい方は製品・価格も参考にしてください。ご自宅の状態について迷うときは、写真を用意し、共有方法もあわせてお見積もり・相談からお問い合わせください。
よくある質問
少しのささくれなら、そのまま使えますか?
傷みの範囲や引っかかり方によって判断が変わります。まずは繊維を引っ張らず、広がりやほかの症状を確認してください。気になる部分の写真があると相談しやすくなります。
ささくれはハサミで切ってもよいですか?
畳表の素材や傷み方によっては、手を加えることで見た目や状態が変わることがあります。手を加えることでかえって状況が悪化することがありますので、素材が分からない場合は、切ったり削ったりする前に畳店へご相談ください。
ささくれがあれば必ず新畳になりますか?
必ずしも新畳になるとは限りません。畳床を生かせるか、畳表の裏面を使えるか、現状の畳表を裏返して使用できるか、など現状を確認して表替え・裏返し・新畳を検討、提案致します。
写真だけで交換方法は決まりますか?
写真は事前相談の手がかりになりますが、畳床や納まりなど、写真だけでは分からない部分もあります。現状の畳を数枚あげてみて、畳床、畳表、床下などの状態を確認し、最終的な施工方法は現地を説明しながらご案内します。
まとめ|ささくれを見つけたら、まず状態を記録しましょう
畳のささくれは、表面の傷みに気づくサインのひとつです。無理に引っ張ったり、素材に合うか分からない方法で補修したりせず、場所・広がり・ほかの症状を写真とメモに残しておきましょう。
表替えで対応できるか、新畳が必要かは、実際の状態によって変わります。判断に迷うときは、坪井畳店へお気軽にご相談ください。
参考資料
DAIKEN「DAIKEN和紙畳のお手入れ」
https://www.daiken.jp/buildingmaterials/tatami/maintenance/
