当店が扱ういぐさ

“香り・機能・安心”にこだわった、正直な素材選び

当店の畳おもては、栽培から製織まで日本国内で完結した純国産のみ。毎年、熊本の生産者を直接訪ね、栽培環境や管理方法を自分たちの目で確かめ、履歴が追える畳表だけを仕入れます。誰が、どこで、どう育てたか説明できない素材は採用しません。毎日肌に触れる床材だからこそ、安心と心地よさを最優先しています。

い草の基礎知識

い草はイグサ科の多年草で、畳表(たたみおもて)の主原料。細くしなやかな茎を乾燥・選別し、経糸(たていと)に打ち込んで織り上げます。茎の長さ・本数・選別精度が、見た目の美しさや耐久性、踏み心地に直結します。

歴史と主産地

日本の畳文化は平安期に遡り、時代とともに暮らしの基礎材として発展してきました。現在の主産地は熊本県。気候や土壌がい草栽培に適し、泥染めを含む独自の工程が品質を支えます。琉球表(七島い)は主に大分などで生産され、目が詰み、素朴で力強い表情が特徴です。

栽培から畳表になるまで

い草づくりは、苗づくり→田植え→生育管理→刈り取り→乾燥→選別→織りの順。

中でも泥染めは色調の安定・耐久に寄与する重要工程。乾燥・選別で曲がりや傷を丁寧に取り除き、規格ごとに揃えた素材を、経糸(綿・麻・綿麻など)の張力を調整しながら織り上げます。

最後に検査でムラ・節・打ち込みの均一性を確認します。

い草の“機能性”が暮らしにもたらすもの

い草は調湿性に優れ、空気中の湿気を吸放出して室内環境を整えます。香り成分は気分を落ち着かせ、リラックス効果が期待できます。さらに断熱・遮音・弾力によって足ざわりが柔らかく、寝転んでも疲れにくいのが魅力。適切な換気とお手入れを前提にすれば、カビ・ダニの抑制にもつながります。

国産と輸入の違い

国産はい草は、栽培管理と選別の精度が高く、色ののりや目のそろい、打ち込み密度に安定感があります。生産者・圃場・加工工程まで履歴を追えるため、使用薬剤や保管方法についても説明できます。

一方、輸入品は価格面の魅力がある反面、①散布薬剤や処理方法の開示が不十分なケース②生産者・加工業者の特定やロットごとの管理記録が曖昧なケース③輸送・保管中の温湿度管理や防虫処理の実態が把握しにくいケースがあり、当店では実態が見えにくいものを安心してお客様に提供しにくいため取り扱っておりません。

畳表の種類とデザイン

畳表には引目・目積・琉球風などの織りがあり、目の幅や表情で印象が変わります。縁付きは伝統的で堅牢、縁なし(琉球風)はモダンで空間を広く見せる効果があります。カラー表やデザイン畳置き畳を組み合わせれば、フローリングの洋室にも自然に馴染みます。

用途別の選び方

当店では、お部屋の写真・使い方・ご予算を伺い、最適な組み合わせをご提案します。

  • 来客の多い和室:見映えと耐久のバランスを重視。
  • 日常使いの居間:弾力と手入れのしやすさを優先。
  • 子ども部屋:転倒時の安全性と掃除のしやすさがポイント。
  • ペット同居:通気性・防滑・汚れ対策を考慮。
  • 賃貸・社宅:費用対効果とメンテナンス計画を最適化。

お手入れ・長持ちのコツ

使い始めは軽く乾拭きし、日常は目に沿って掃除機を。湿気の多い日は換気・陰干しでリフレッシュ。水拭きは固く絞った布でトントンが基本。梅雨前後は乾燥処理を併用すると、カビ・においの抑制に効果的です。直射日光は退色の原因になるため、レースカーテンなどで調整すると美しさが長持ちします。

安全性・アレルギー・環境配慮

泥染めは伝統的な加工で、色調の安定と耐久向上が目的。適切に管理された国産い草は、自然素材としての安全性とサステナビリティに配慮されています。気になる点があれば、生産者や加工工程まで説明可能なトレーサビリティをご確認いただけます。

よくある誤解Q&A

「い草は手入れが大変?」
 基本は乾拭き+換気。コツを押さえれば、むしろ手間は多くありません。季節のポイントだけ意識しましょう。

「青いほど良い?」
 青さは鮮度の目安の一つですが、草質・打ち込み・選別といった総合力が品質を左右します。