畳のシミの落とし方は、畳表の素材とこぼした物で異なります。まず共通して大切なのは、あわててこすらず、乾いた白い布やキッチンペーパーを上から当て、こぼした水分を吸い取ることです。横にこすると汚れが広がったり、畳表を傷めたりするおそれがあります。
ただし、畳表には天然い草、和紙系、樹脂系などがあり、お手入れ方法は同じではありません。素材が分からない場合や、油分・色素の強い汚れ、時間がたったシミは、洗剤や漂白剤を自己判断で使わず、状態が分かる写真を添えて畳店へ相談すると安心です。
畳にこぼした直後、最初にする3つのこと
1. 固形物があれば静かに取り除く
食べ物などの固形物がある場合は、畳の目へ押し込まないよう、ティッシュやスプーンなどで静かに取り除きます。広い範囲を拭き回す前に、汚れの中心をこれ以上広げないことが大切です。
2. 乾いた布で上から押さえて吸い取る
清潔で色移りしにくい白い布やキッチンペーパーを重ね、汚れの上から軽く押さえます。布の乾いた面へ替えながら、水分や油分が移らなくなるまで繰り返します。

説明用のAI生成画像です。実在する施工事例の写真ではありません。
3. 風を通し、十分に乾かす
吸い取った後は、換気や送風で自然に乾きやすい状態をつくります。ドライヤーの熱風を近距離から当てたり、畳を水で濡らし直したりすると、変色や傷みにつながることがあるため避けましょう。
水・飲み物・油汚れで対応を分ける
水をこぼした場合
まず乾いた布で押さえ、できるだけ早く水分を取り除きます。畳の合わせ目まで水が入った、広範囲に広がった、踏むと湿り気を感じる場合は、表面だけ乾いても内部に水分が残っている可能性があるため相談の対象です。
お茶・コーヒー・ジュースなどをこぼした場合
色や糖分を含む飲み物も、最初はこすらず吸い取ります。DAIKENは同社の「健やかおもて」について、お茶やジュースなどは早めに乾いた布で吸い取り、強くこすらないよう案内しています。これは特定製品向けの説明なので、ご自宅の畳へそのまま当てはめず、素材の取扱説明書を確認してください。
油分を含む食べ物・調味料をこぼした場合
固形物を取り除いた後、乾いた布で油分を吸い取ります。家庭用洗剤、漂白剤、アルコールなどは、畳表や畳縁の素材によって変色・退色・傷みを起こす可能性があります。素材とメーカーが分からないときは、薬剤を追加する前に相談してください。

水分があるものは乾いた布やキッチンペーパー等ですぐに拭き取りましょう。わからないものは迷わず相談ください。
避けたい対処
- 汚れを横方向へ強くこする
- 水や洗剤を大量にかける
- 素材、こぼしたモノを確認せず漂白剤や溶剤を使う
- アイロンやドライヤーを畳へ直接当てる
- シミが見えなくなるまで何度も処置を重ねる
一度の処置で変化がない場合は、方法が合っていない可能性があります。追加の薬剤を重ねる前に、汚れの原因、こぼした時刻、行った処置、畳全体とシミの近接写真を整理しましょう。
畳店へ相談したい目安
次のような場合は、ご自身で落とし切ろうとせず、畳店へ相談してください。
- シミが広範囲、または畳の合わせ目まで達している
- 油、着色料、化粧品、薬品などをこぼした
- 時間がたち、色やにおいが残っている
- 畳表の素材やメーカーが分からない
- 畳表が毛羽立つ、変色する、柔らかくなるなどの変化がある
- 畳の下まで濡れた可能性がある
相談時は、シミだけを大きく写した写真と、畳一枚全体が分かる写真の2枚があると、状態を伝えやすくなります。
シミをつくりにくくする小さな備え
飲み物は安定したトレーに置き、畳の合わせ目付近には置かないようにします。食事をする部屋には乾いた白い布を用意しておくと、こぼしたときも早く対応できます。ペットや小さなお子さまがいるお部屋では、暮らし方に合わせて、汚れに強く手入れしやすい和紙表や樹脂系の畳表を相談する方法もあります。
静岡市清水区を中心に、坪井畳店では、畳の状態やお部屋の使い方を確認しながら、畳替えや素材選びの相談を承っています。シミの原因と畳の素材が分からない場合も、無理に処置を重ねる前にご相談ください。
よくある質問
畳のシミはすぐ水拭きしてよいですか?
素材によってお手入れ方法が異なります。まずは乾いた布で水分や汚れを吸い取り、取扱説明書を確認してください。素材が不明なまま水や洗剤を追加するのは避けましょう。
畳にお茶をこぼしたらどうすればよいですか?
こすらず、乾いた白い布やキッチンペーパーで上から押さえて吸い取ります。その後は風を通して乾かし、色が残る場合は素材を確認して相談してください。
時間がたったシミも自分で落とせますか?
時間がたったシミは、原因や素材によって適切な方法が変わります。漂白剤や溶剤を試す前に、畳全体とシミの写真を用意して畳店へ相談するのが安全です。
シミが残ったら表替えが必要ですか?
見た目だけで表替えや新畳の必要性は判断できません。畳表だけの汚れか、畳床や下地まで水分が達しているかなどを確認してから判断します。
まとめ
畳のシミを広げないための最初の一手は、こすらず、乾いた布、キッチンペーパー等で吸い取ることです。その後の処置は畳表の素材と汚れの種類で変わります。素材が分からない、油分や色が残る、広範囲に濡れたときは、薬剤を重ねる前に写真を添えて相談してください。
